はじめに
肝臓はお腹の右上に位置する、体内で1番大きな臓器です。重さは体重の約2%あると言われており、大人だと1~2kgぐらいになります。とても重いですよね。また、肝臓は強い臓器としても知られています。なんと肝臓は切り取っても再生することができるのです。肝臓の再生能力は高く、ヒトでは3分の2ほど切除しても2週間ほどで元の大きさに戻ることが報告されています。
このように、肝臓は大きくて強い臓器ですが、調子が悪くなると体にどのような症状が現れるのでしょうか?この記事では、具体的に7つの症状をご紹介したいと思います。
肝臓の働き
肝臓の不調を知らせるサインを見る前に、肝臓の働きについて簡単に押さえましょう。肝臓の働きは主に4つあります。
1つ目は代謝です。代謝とは、物質を科学的に変化して作り変えることです。肝臓では、消化管から吸収された栄養を体の各臓器が必要としている形に変え、エネルギーとして使えるようにしています。食事からとった栄養が全てそのままの形で利用できるわけではありません。胃や腸で吸収された栄養素が、一旦肝臓で代謝を受けてから、各器官に運ばれることも多いです。肝臓は代謝の中心を担う臓器だとも言われています。
2つ目はエネルギーの貯蓄です。肝臓は吸収したブドウ糖をグリコーゲンに変えて、貯め込むことができます。そして、ブドウ糖が必要な時には、グリコーゲンからブドウ糖に戻して供給することができるのです。脳の主要なエネルギー源はブドウ糖です。脳は寝ている時も含めて24時間働いているので、24時間エネルギーとしてのブドウ糖を必要としています。つまり、肝臓がブドウ糖を貯蓄してくれないと、私たちは食事によって常にブドウ糖を補給し続けなければならないということになります。
3つ目は胆汁(たんじゅう)の生成です。胆汁は脂肪の消化吸収を助ける液体で、肝臓でコレステロールや胆汁酸などから作られます。肝臓で作られた胆汁は胆のうに蓄えられます。そして、脂肪が体内に入ってくると十二指腸から分泌されて脂肪の消化吸収を助けます。
4つ目は解毒です。肝臓は、体にとって有害なものを分解して無毒化する働きも持っています。例えば、アルコールにはアセトアルデヒドという有害物質が含まれています。肝臓はこれを酢酸へと分解し、最終的には二酸化炭素と水として排出しています。お酒を飲み過ぎると肝臓に負担がかかるというのは、このような解毒の働きを肝臓がたくさん行うことになるからです。
ここでは、肝臓の主要な役割として4つの役割について触れました。肝臓はこれ以外にもたくさんの仕事をしている働き者の臓器です。そのため、肝臓が使えなくなると、体には様々な悪影響が出ます。しかし、肝臓の機能が少し低下したぐらいでははっきりとした自覚症状は現れず、自分で不調に気づくのは難しいとも言われています。「沈黙の臓器」とも呼ばれているほどです。逆に言えば、明らかな症状が出ている時には、肝臓の機能がかなり低下している可能性があります。
肝臓が不調なサイン

では、いよいよ本題です。肝臓の調子が悪い時には体にどのようなサインが現れるのでしょうか。
疲れやすくなる
肝臓の機能が低下すると、疲れやすくなります。これは、肝臓が有害なものを無毒化する作用を持つことに関係しています。
私たちの体がエネルギーを作り出す時には、アンモニアという有害な物質が出ます。肝臓はこのアンモニアを尿素という無害なものに変えています。しかし、肝臓が不調になると、このようにエネルギーを作り出すときに発生する老廃物を処理する能力が低くなり、体内に老廃物がどんどんたまってしまいます。この老廃物が脳に刺激を与え、脳が老廃物の生成を抑えるために体に休むように命令します。そのため、体の動きが鈍くなったり、体を動かすのが大変になったりします。これが、肝臓の不調のよる疲れの正体だと考えられています。
体がむくむ
肝臓の病気として、肝臓が硬くなってしまう肝硬変(かんこうへん)というものがあります。肝硬変になると、血液が肝臓に入りづらくなり血液の流れが悪くなります。そのため、血液の成分が血管の外に染み出してきます。また、肝臓はタンパク質を作っているので、肝硬変になって機能が低下すると血液中のタンパク質も減少します。結果として、正常な血液とは成分の割合が少し異なった血液が血管外へ染み出し、お腹や手足に水分が溜まるようになります。
足のすねのあたりを押してみて、へこんだまま戻らなければむくんでいると判断することができます。むくみは、肝臓以外の病気や水分のとり過ぎによっても起こるので、むくみだけで肝臓の不調だと決めつけることはできませんが、これまで普通に履けていた靴が履けなくなったなどの変化があった時には注意が必要です。
食欲が低下する
食欲がわかなくなった、特に脂っこいものを欲しなくなったという場合は肝臓の不調が原因かもしれません。肝臓の病気には、肝臓が硬くなるもの以外に、肝臓が大きくなるものもあります。大きくなった肝臓が胃を圧迫すると、食欲が低下します。また、肝硬変によって水分がお腹にたまってしまった場合にも、同じように胃を圧迫し食欲が低下すると考えられます。
他に、肝臓は脂肪の消化吸収を助ける胆汁を作っています。肝臓の機能が低下して胆汁が作られなくなると、脂肪の消化がうまく行われないため、脂肪分を摂りたくなくなるということもあります。
間接的な原因として、全身の疲れも関連しているかもしれません。肝臓の不調により体が疲れやすくなることは先ほど説明しましたが、体に疲れがたまるとご飯を食べる気分になれないということもあるでしょう。
白目や皮膚が黄色くなる
肝機能低下の特徴的な症状として、白目や皮膚が黄色くなることがあります。このような症状を黄疸(おうだん)と呼びます。
黄疸の犯人はビリルビンという黄色い色素です。ビリルビンは主に血液中の赤血球が壊されて処理される時にできる物質です。作られたビリルビンは血液で運ばれて肝臓に行き、水に溶けやすい形に変えられます。そして胆汁に溶けて腸に出され、便と一緒に体の外に排出されます。
このビリルビンが体の外に出されるまでの経路のどこかに問題があると、体内にビリルビンがたまり黄疸になるということになります。肝臓はビリルビンを処理したり排泄するための胆汁を作ったりする臓器なので、肝臓の不調によって黄疸が出現することがあります。
黄疸と一緒に痛みや発熱などの症状が出ることもありますが、他に症状がないこともあります。尿の色が濃くなったり便の色が薄くなったりすることもあるので、これらの変化にも注意しましょう。
体がかゆい
肝臓が原因で体がかゆくなるなんて意外かもしれませんが、実はかゆみは肝臓の不調を表す大事なサインです。肝臓の病気を抱えている人の3人に1人はかゆみの症状が出ているとも言われています。
肝臓とかゆみの関係について詳しいことはまだ明らかになっていませんが、胆汁が原因ではないかと考えられています。肝臓は胆汁という消化液を作っています。この胆汁が正常に分泌されていれば問題ないのですが、肝臓の働きが悪くなると胆汁の流れが悪くなり血液に入ってしまうことがあります。こうして、血液の流れで全身をまわる胆汁が全身のかゆみを引き起こしていると言われています。
かゆみは乾燥やアレルギー、虫刺されによっても生じます。これらと比較して、肝臓の機能低下によるかゆみにはどのような特徴があるのでしょうか?まず、かゆみがある部分の見た目に異常がありません。虫刺されのあとやじんましんのような見た目がないのにかゆいということになります。また、かいてもかゆみが治まらないという特徴もあります。一般なかゆみの場合、かゆい部分をかいたら一時的に症状が治まりますが、肝臓によるかゆみはかいても治まりません。さらに、血液の流れに乗って胆汁が全身を回るので、全身のいたるところがかゆくなります。
肝臓によるかゆみはアレルギーとは別の物質が原因となるため、アレルギーの薬を飲んでもかゆみ症状は抑えられません。見た目に異常がなく全身がかゆい、アレルギーの薬を飲んでもかゆみが改善しないなどの症状に気付いた時は、肝臓の機能が低下しているかもしれません。病院を受診し、肝機能の検査を受けましょう。
足がつる
これも想像しにくいかもしれませんが、肝臓の不調が原因で足がつることがあります。運動のしすぎで筋肉がつることがありますよね。あれは運動で筋肉を使い、筋肉が燃えることによって、乳酸などの老廃物がたまって起こります。
では、肝臓の調子が悪い時にはどのようなメカニズムで足がつりやすくなるのでしょうか。脳にとっての主なエネルギーはブドウ糖です。脳は常にエネルギーを必要としているので、肝臓はブドウ糖をグリコーゲンという形に変えて蓄え、食事をしていない時間帯になると少しずつブドウ糖に戻してエネルギーを供給しています。しかし、肝臓が十分にエネルギーを蓄えることができなくなると、肝臓以外のところからエネルギーをとるしかありません。そこで、筋肉に蓄えられているエネルギーを取り出すことになります。この時に筋肉を燃やして老廃物がたまるので、足がつるのです。
運動をしていなくても、肝臓の調子が悪い時には生命を維持するために筋肉が燃やされ、筋肉のけいれんが起こるということになります。これは、食事によってエネルギーを摂ることができない時間帯に多く起こるとされています。朝ごはんと昼ごはん、昼ごはんと夕ごはんの間隔はそれぞれ6時間程度ですが、前日の夕ごはんから次の日の朝ごはんまでは12時間ほど間隔が空いています。この時間帯は血中のエネルギーが不足しやすくなるので、夜中から朝方にかけて足がつりやすくなります。
手が勝手に震える
肝臓の機能低下は、脳に合併症を起こすこともあります。肝臓はアンモニアなどの有害物質を無毒化する働きをしています。しかし、肝機能が低下して有害物質が脳に到達すると、肝性脳症(かんせいのうしょう)という病気になることがあります。肝性脳症は肝機能が低下した全ての人で起こるわけではありません。また、肝臓の状態や血液中の有害物質の量、脳が有害物質にさらされていた期間によって、重症度が異なると言われています。
肝性脳症には5つのレベルがあります。最も軽いレベルでは、睡眠リズムが乱れたり、だらしなくなったりといった症状が出ますが、ほとんどの場合自覚症状はありません。これが進行すると、次は時間や場所が分からなくなったり、物の取り違えが起きたりします。腕を伸ばしたり広げたりした時に手や指が勝手に震えるような症状が出ることもあります。この症状は羽ばたき振戦と呼ばれ、肝性脳症の特徴的な症状の1つです。レベル3では、幻覚を伴って反抗的な態度をとったり、ほとんど眠るようになったりします。さらに進行すると、意識を失って起きなくなります。
肝臓の病気が原因で、意識消失に至ることもあるなんてとても怖いですよね。早めに症状に気づいて、合併症を予防することが大切になります。
肝臓の病気の原因

肝臓の機能が低下した時の様々な症状をご紹介しました。これらの症状が顕著に現れている場合は、肝臓の病気が進んでいる可能性があります。では、ここからは、肝臓が病気になる原因について見ていきましょう。
肝臓の病気はたくさんありますが、ここでは肝炎(かんえん)について取り上げたいと思います。肝炎とは、何らかの原因によって肝臓に炎症が生じる病気です。炎症により肝臓の細胞が攻撃され、肝臓の機能が低下します。肝炎は治療せずに放っておくと、肝硬変や肝がんなどのさらに重い病気に発展する場合があり、とても危険です。
ウイルス
肝炎が起きる原因の1つとしてウイルス感染があります。肝炎を引き起こすウイルスはA型、B型、C型、E型の4種類あり、それぞれ特徴があります。
A型肝炎は、貝類や海外旅行での飲食によって感染します。衛生環境が良くワクチンもある日本では、大流行することはないだろうと考えられています。症状が長引くことはなく、ほとんどの場合自然に治ります。
B型肝炎は、輸血や出産、性交渉、針刺し事故などにより感染します。母子感染や注射によって幼少期に感染した場合には、より重篤な病気に発展する可能性があり、注意が必要です。現在の治療法では完全にウイルスを除くことはできないので、肝硬変や肝がんに進展するのを抑えることが治療の目標となります。
C型肝炎は、輸血や血液製剤によって感染します。感染しても肝炎が重症化しないので、感染してすぐは自覚症状がない場合もあります。C型肝炎にかかった人の約70%の人が、症状が長引く慢性肝炎(まんせいかんえん)に移行しているとも言われており、肝硬変や肝がんに進展する最も大きな原因となっています。近年、C型肝炎に対する薬が急速に進歩しているので、医師に指導のもと正しく薬を使えば90%以上のウイルスを排除することができると考えられています。
E型肝炎は、豚やイノシシ、鹿などの動物が持つウイルスが人にも感染することで起こります。ワクチンがないため、生肉を食べないことが最も効果的な対策となります。
アルコール
日頃からアルコールをたくさん飲んでいる人に起こる肝障害をアルコール性肝障害と言います。飲酒量が多い人は、見た目がやせていても肝臓に脂肪が蓄積されており、炎症を起こすことがあります。このような人が大量に飲酒をして重度のアルコール性肝障害を発症すると、命に関わる場合もあります。ただのお酒の飲み過ぎだとあなどってはいけません。アルコール性肝炎も治療せずに放置すると、肝硬変や肝がんに進展しうる危険性があります。
生活習慣
ほとんど飲酒をしていないにも関わらず、アルコール性肝炎の人と同じように肝臓に脂肪が蓄積して炎症を起こすこともあります。この非アルコール性脂肪肝は、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を抱えている人に多いです。生活習慣を改善して、より重い病気に進展しないように予防することが治療のメインとなります。
薬・サプリメント
薬やサプリメントが原因で起こる薬物性肝炎という肝炎もあります。薬によって肝炎が起こることがあるなんて驚きですよね。この薬物性肝炎には2つのタイプが知られています。
1つ目は中毒性です。このタイプでは、薬やサプリメントそのもの、あるいは薬やサプリメントが体の中で変えられた物質によって肝臓が炎症を起こします。原因となる物質の量が多いほど強い症状が現れます。2つ目は特異体質性です。薬物性肝炎にはこちらのタイプの方が多いと言われています。原因となる薬やサプリメントの量に関係なく、アレルギーのように発症します。どちらの場合であっても、すぐに気づいて原因となっている薬やサプリメントを中止することで回復することがほとんどです。
自己免疫
自己免疫とは、自分の細胞を自分の体内の免疫が破壊してしまうことです。何らかの原因で、自分の免疫が自分の肝細胞を破壊することで肝炎になることがあります。ウイルスや薬、妊娠が関係しているとも考えられていますが、明確な原因はまだ分かっていません。中年女性に多く見られ、肝臓以外の他の自己免疫性疾患を合併することもあります。
肝臓の病気の予防

肝臓の機能低下は放っておくと肝硬変や肝がんといったより重大な病気に発展する恐れがあるため、症状に気付いた時にはすぐに受診することが大切です。しかし、そもそも肝臓の調子が悪くなるのを防ぐことができればいいのにと思いませんか?肝臓の病気を予防するために、私たちにできることを見ていきましょう。
食習慣を見直そう
肝臓の働きは日頃の生活習慣に左右されます。肝臓が健康でいられるように、適度な運動と休息、規則正しい生活、バランスの良い食事を心がけましょう。
特に、食事は肝臓の機能に大きく影響します。肝臓のために良い食事のポイントは①良質なタンパクとビタミン、ミネラルを摂ること、②脂質や糖質を控えることです。良質なタンパクは魚や肉、大豆製品、卵、乳製品から摂ることができます。また、良質なビタミンやミネラルは緑黄色野菜やきのこ類、海藻から摂取できます。毎日の食事で、これらをバランスよく食べましょう。そして、過剰な脂質や糖質は肥満や脂肪肝を招くので注意が必要です。
さらに、肝臓の解毒作用を強める食品として、アサリやシジミなどの貝類、タコやエビが知られています。逆に、スナック菓子やレトルト食品、インスタント食品は肝臓の解毒作用に負担を与えるとも言われています。日々の食習慣を見直してみましょう。肝臓に負担がかかっていませんか?
飲酒は適度に
アルコールは肝臓にとって毒です。アルコールの90%以上が肝臓で解毒されるので、過度なアルコールは肝臓への負担を増し、肝硬変や肝がんになるリスクを増大させます。お酒はゆっくりと適切な量を守って飲むことが大切です。
また、肝臓を休める「休肝日」を設定することも有効です。ビール1本に含まれるアルコールを肝臓で処理するには、約3時間かかると言われています。週に2日程度はお酒を飲まない日を作り、肝臓を守りましょう。
ワクチンを接種しよう
肝炎の中にはウイルス性のものもあります。ウイルス性肝炎はワクチンで予防できると期待されています。
日本では、2016年10月よりB型肝炎ワクチンの予防接種が定期接種になりました。対象者は0歳児で、約半年間かけて合計3回接種します。3歳未満でB型肝炎になると、ほぼ無症状のまま感染状態が続きます。そして、数十年後に肝炎や肝硬変、肝がんへと発展していく危険性があり、これを予防する目的でワクチンを接種するよう国が定めています。
A型肝炎にもワクチンがあります。日本では定期接種とはなっていませんが、アメリカでは1歳から全員受けるのが基本となっています。A型肝炎は衛生状態のあまり良くない国で流行しやすいですが、ヨーロッパやオーストラリアなどでも流行することがあり、海外旅行時や海外長期滞在時にはワクチンの接種が推奨されています。
定期的な健康診断を
繰り返しになりますが、肝臓は機能が低下していても明らかな自覚症状が出にくい「沈黙の臓器」です。症状に気付いた時には、もうかなり病気が進行していたということもあります。そのため、症状が出ていない時から、肝臓が元気かどうかを定期的に調べることが有効です。
肝臓の働きの状態を把握するには血液検査が必要です。自覚症状がない場合でも、肝臓の機能低下は血液検査の結果に反映されやすいです。定期的に血液検査を受けて、肝臓の状態をチェックするようにしましょう。また、万が一肝臓がダメージを受けているような血液検査結果が出た場合は、症状が出ていなくても病院を受診するようにしてください。
最後に
肝臓の役割や不調な時のサイン、病気になる原因、予防法をご紹介してきました。最後まで読んだあなたは、もう肝臓博士ですね。
肝臓は、たくさんの役割を担う働き者の臓器です。同時に、とても強い臓器なので、ある程度機能が低下していても明確な自覚症状は出ません。そのため、日頃から肝臓を守る生活をすることが大切です。また、肝臓の不調が疑われる症状に気付いていながら放置してしまうと、どんどん悪化してより重大な病気に進展してしまうこともあります。症状が現れた時には、早めに医療機関を受診しましょう。
WRlTER この記事を書いたのは

現役東大生ライター M.K 家庭教師ファーストの登録家庭教師。東京大学薬学部在学。家庭教師だけでなく塾講師の経験もあり。