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運動音痴は治る?有効なトレーニング方法を解説

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運動というものは健康な生活を送る上でとても大切な事です。年齢によって運動の頻度やレベルというものが変わってくると思いますが、中にはそもそも運動が苦手な方、いわゆる「運動音痴」な方が中にはいるかと思います。

本人は「スポーツができるようになりたい」や、「楽しく運動がしたい」と思っていても運動経験が少ない、苦手意識があるといった理由で、スポーツチームや仲間との運動に参加しにくいと思う方もいるのではないでしょうか。

今回は運動能力が楽しく身につく方法や、チームの探し方を中心に紹介していきたいと思います。

運動能力向上には大きなポイントが3つ!

運動能力向上には大きなポイントが3つあります。1つ目は慣れ、2つ目は真似っこ、そして3つ目は物と自分の体を操作する、という事です。

慣れについて

まず、1つ目の「慣れ」についてですが、運動が苦手な皆さんは運動が得意な方を見て、生まれつきだとか、才能など、元から運動が得意で運動をしていると思ったことはありませんか?そんなことはありません。もちろん筋力やバランスなどの関係で力を発揮しやすい方はいますが、それを含めても元から運動できるという方は意外と少ないかと思います。

大体の方は、小さいころから何らかのスポーツをやっていて気づいたら運動が得意になっていたという感覚だと思います。この時点で運動において「慣れ」という事の大切さが分かるかと思います。しかし、年齢として中学生、高校生、あるいは大人になったら運動に慣れることは無理なのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。
そんな事はありません。その方の性質や年代によってスピードは変わってくるかと思いますが、慣れるということは可能です。
1つ目の「慣れ」についてはそれらを含めて詳しく紹介していきます。

真似っこについて

2つ目の真似っこについてですが、これは運動能力向上に非常に大切なポイントになってきます。恐らく中にはこの真似っこについてピンときている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

運動能力が高い方を見ると、どのスポーツにおいてもある程度できているなと感じることはありませんか?例えばサッカー部に所属するお友達が体育の授業で卓球、バスケと大活躍!なんて姿を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はこのような方は、テレビや目の前のお手本を見て、大体こんな感じかな?と体現することが上手いのです。

これは、繊細な感覚まで真似している訳ではなく、見た目そのものを真似しているという意外とシンプルな技なのです。そして、この真似っこにもポイントが存在します。
2つ目の真似っこについてはそのポイントを含めて解説していきます。

物と自分を操作する

3つ目は物と自分を操作する、という事です。これは1つ目のポイントと、2つ目のポイントを合わせた応用になるかと思います。スポーツはまず、自分を操作すること、そして、スポーツの種類によって違いますが、そのスポーツで利用する物を操作することが求められます。

これらを上手く操作することによって、運動能力が高くなり、周りからも運動能力が高く見えるようになります。例えば、バスケのドリブルの場合、足を動かしながらボールをついて、時にはボールを右手左手入れ替えながらドリブルを行い、そこからさらにジャンプしてボールを浮かせるように放してゴールする。バスケのゴールの一連の動きでさえこれだけの動きが含まれているのです。

これらを一つ一つの動きではなく一連の動きにすることが、自分と物を操作するという事なのです。少し難しいお話になりましたが、これらも分かりやすいように解説します。

これら3つのポイントを詳しく解説していきます!

運動は才能?いや、やればできる!

①自転車に乗れる?運動が苦手なあなたはどうやって乗ったの?

みなさん自転車には乗れますか?ほとんどの方が乗れると思います。自転車に乗っている方は日本にたくさんいます。しかし、自転車に乗っている方たち全員が、運動が得意な訳ではありません。運動が苦手でほとんどできない「運動音痴」な方でも自転車に乗っている方はたくさんいらっしゃると思います。

これらの内容を見てどういう事?と思う方がいるかと思います。
実は、自転車はそんな簡単な乗り物ではありません。

これを聞いて「簡単だよ」と思った運動が苦手な方は、初めて補助輪無しで自転車に乗った日を思い浮かべてみてください。グラグラに揺れる自転車、両足をペダルにかけることに必死になっていたあの日です。

これが「慣れ」です。あれだけ難しかった自転車が今では簡単に乗れてしまっている。この感覚に限りなく近いのではないでしょうか。皆さんの周りにいらっしゃるスポーツができるお友達にも初めてスポーツをする日がありました。サッカーをやっているお友達であれば最初はパスもまともにできず、野球をやっているお友達はバットにかすりもせず空振り三振。

そんな日があったはずです。

それでも継続してきたからこその運動能力なのです。これが、運動能力を向上させるポイントのひとつ「慣れ」です。シンプルですが大切な事なので、例を挙げて解説しました。
重要なのは、運動能力は才能ではなく、皆さんも運動能力向上の可能性を秘めているという事なのです!

②年齢的に厳しくない?

先程の「慣れ」の説明を読んで、今からだと難しいのではないかと思った方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。全然問題ありません。しかし、年齢的に歳をとればとるほど慣れるのに時間がかかりやすくなる可能性はあると思います。

ちなみに私の友人は、高校生から初めて運動部、それも野球部に所属して、わずか1ヶ月で球速は5キロほど向上しました。彼はもともと吹奏楽部で、運動とは無縁の生活を送っていました。動きや投げ方も初心者そのものでしたが、ほぼ毎日継続して取り組んだことによって運動能力向上に成功しました。

つまり、「慣れ」という物は大切なのですが、その上でポイントになるのが頻度と継続です。
私自身が野球をやってきた人間で、部員不足から、初心者と野球をする機会がとても多かったのです。しかし、運動が苦手なお友達も順調に野球に適応して、最後にはむしろ上手いレベルになるほど向上しました。

運動が苦手なお友達がここまで運動能力を向上させることができたポイントは頻度の多さと継続にあると思います。回数が多いに越したことはないです。長く間が空いてしまうとどうしてもまた最初に戻ってしまいがちです。大体目安として、最低でも間は2、3日かなと思います。
その中で好きな運動を繰り返し行い、継続すれば身についてきます。

慣れるために頻度を多く、継続して取り組むことによって、運動能力は向上していくと思います。ぜひ実践してみてください!

③何かスポーツやっていれば運動できるようになるの?

何かスポーツやっていれば運動能力が高くなると考える方もいらっしゃるかと思いますが、必ずしも何かスポーツをやっていれば運動能力が高くなるとは限りません。私のお友達で、水泳を実に16年ほどやっていた子がいます。物心つく前から水に触れていて、高校ではインターハイに出場するほどのお友達です。しかし、水泳以外は本当に苦手なのです。体育の実技では成績をつけるのが難しいと言われたほど苦手です。

という事で、何かスポーツをやっていれば他のスポーツもできるようになるという事でもないのです。しかし一つ考えられるのは、球技は他のスポーツに繋げやすいという事です。体育では球技が多いと思いますし、遊びで行う運動も球技が多いかと思います。中でも、自分の体だけではなく物も動かすという点もあり、その難しさから、1つの球技を集中的に行えば物の操作に慣れることができます。そうすれば、バレーボール、バスケなどにも生かしやすくなりますよね。

そういった点では球技をやることに効果はあるのではないのかなと思います。日本国内ですとメジャーな競技は球技が多いのでオススメです。ぜひ実践してみてください!

真似っこが上手な人はスポーツも得意にみえる!?

①運動能力が高い人は真似っこ上手!

これはどういう事かというと、そのままの意味で、運動能力が高く見える方たちというのは、真似をするのが上手なのです。皆さんの周りには、どんな運動でもできるなと感じるお友達が1人はいるのではないでしょうか。このような方たちの特徴として、なにか新しいスポーツをする時に、テレビの選手や見本を見ると、こんな感じかとさらうことができます。

見よう見まねでやってみてと言われた事があるかもしれませんが、これは非常に有効な事です。大体の事はここから入ることをオススメします。理屈ではありません。
スポーツにおいて、見た目の形という物がそもそも大事なのです。

そうすればなぜボールが当たらないのだろうと思っていたラケットの向きが変だったり、なぜ遠くに投げられないのだろうと思った投球フォームが変だったりと、違いに気づくことができます。
特に極端に運動が苦手な方ほど、お手本との違いが大きく出るのでかなり改善しやすいかと思います。ぜひ実践してみてください!

②真似っこが苦手な方へ。楽しくトレーニング!

それでも真似っこが難しいと思う方もいらっしゃるでしょう。そもそも何のために真似っこを上手くするのかというと、できる限り時間をかけずにスポーツに適応していくためです。もちろん継続していけば運動能力向上にも繋がってきます。

実は私も苦手だったりします。そのように思う方には、練習方法としてダンスをオススメします。やり方はとてもシンプルで、インターネット等でお好みのダンス動画を検索して、それを見ながら真似をして踊るだけです。かなり難しい事ですが、とても楽しいです。このトレーニングは上半身のみならず、同時に下半身も動かさなければなりません。

もっと言えば、指先、肘や膝などの細かい関節の動きも再現する事でかなり効果的にトレーニングすることができます。最初は上半身の動きだけを真似できるようにトレーニングを行うのもいいかもしれません。かなり動きがあるので汗をかく方もいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひ実践してみてください!

③力を抜いてスムーズに!

ここまで真似することについて詳しく解説してきましたが、ワンランク上の真似技があります。それは、力を抜いてスムーズに行う事です。コツとしてはカッコつけるくらいサラッと行うくらいがちょうどいいかと思います。真似をする際のポイントとしては、いかにできる感じに見せるかという事です。

余計な力が入ってしまうと、形が良くなるどころか、スムーズなパフォーマンスに影響します。そのため、カッコつけるくらいサラッと行う事で、かなり体は動きやすくなるかと思います。ぜひ、実践してみてください!

④真似っこは運動能力向上の近道!

本当に運動能力向上に繋がるのかなと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし真似をすることは運動上級者にも大切な事なのです。真似をするという事はそのスポーツの動きの再現性に関わります。真似をすることによってフォームに繋がり、それを動きに繋げることでスポーツになるという事です。

繊細な感覚などは初心者にすぐ再現することは難しいです。しかし、見て真似っこできる部分は簡単に違いを埋める事ができるのです。運動が苦手な方は、真似で解決できる簡単な違いを埋めることができてないことが多いのです。だからこそ体得して頂きたいのです。詳しく真似する必要はありません。こんな感じかとさらう事ができるレベルになったら運動が楽しくなってくると思います。

ぜひ実践してみてください!

自分と物を上手く操作せよ!

①スポーツには道具が付き物!

スポーツには道具を使うものが多くあります。特に主流であるバスケ、野球、サッカーはボールを使い、野球に関してはグローブ、バットと様々な道具を使います。また、バドミントンやテニスのようにラケットを使うスポーツもあります。

このように道具を上手く操作できるようになることで球技がやりやすく、楽しくなります。この道具を上手く操作するにはポイントがあります。それは、使う道具にしっかり当てるという事です。とてもシンプルですが、これはとても大事になってきます。

②空振りはもう嫌だ!

例えば、バスケであればドリブルする時にしっかり手にボールを当てる、バドミントンであればラケットにしっかりシャトルを当てるという事です。恐らく球技が苦手な方はこの当てるという事がとても苦手なのではないでしょうか。

野球やソフトボールで空振りをしてしまったり、バスケでドリブルをしていてもしっかり手のひらに当たらずにボールがどこかにいってしまうなど、道具を上手く操作するのが難しいのではないでしょうか。それらを解決するポイントを解説していこうかと思います。

まず、当てる対象は基本的にはボールであると思うので、この時のポイントはしっかりボールを見るという事です。ボールをしっかり見ることによって当然当てやすくなります。どの球技においても、苦手な方のほとんどが飛んでくるボールに対して目線をそらしてしまっている方が多いです。

中でも、ボールを跳ね返す方向に目線がいってしまっている方が多いです。野球であればくるボールを途中まで見ることができているのですが、バットを振る瞬間に、目線が打ちたい方向、つまり上を向いてしまい空振りしてしまっているケースが多いです。これはバドミントンやテニスでも同じことが言えます。

この対策として、ボールが当たった後も来たボールの軌道を見続けるという事です。要は打ち終わった後も残像があるかのようにそこを見続けます。そうすることによって、ボールを最後まで見続ける癖がつき、ボールにヒットする確率も上がるかと思います。ぜひ、実践してみてください!

③焦らないこと!

今度はバスケやサッカーに必要なドリブルについてのお話です。これも変わらずしっかり足や手に当てるという事がポイントになってくるのですが、それに加えて、激しい動きがある以上、難易度が上がってきます。さらに、相手チームがいるとさらにパニックになってしまう方もいるのではないでしょうか。

正直、対戦や試合と言った場面では慣れという物が必要になってきます。ここでのポイントはもちろん試合でも大切な事なのですが、焦らないことです。これは練習や遊びの中で日々訓練して頂きたいものです。スポーツをやるときは動きが多いので、焦った時に意外と大きくプレーに出てきます。これは一流のスポーツ選手でも同じです。

一流のスポーツ選手でも焦りが表に出てしまうのだから、素人だともっと焦りが出てしまいますよね。ドリブルにはそれが大きく出やすいのです。なぜならスピードが出るからです。
このようなスピードを出すスポーツの練習法として大切なのは、ゆっくりやる事から始めることです。

ゆっくりやる所から徐々にスピードを上げていくことによって、自分がどのスピードからどれくらい焦るのか、そしてどれくらい動きが雑になってくるのかがよく分かります。それが分かれば後は繰り返し練習するだけです。スポーツの難しい点のひとつとして挙げられるのはスピード感です。その中で道具を操作しながら行うのだから当然難しいものです。

それをいきなり速く行うのはかなりの高難度になってきます。だからこそ、運動能力を上げるために少しずつ行っていくのも大切です。ぜひ、実践してみてください!

スポーツが楽しくできる環境はたくさんある!

運動能力を向上させるには、運動の習慣化がとても大切です。
ここでは、スポーツのコミュニティーについて紹介していきます。

①クラブチームやコミュニティーに所属するメリット!

スポーツをこれからチームに所属して始めようと思っている方たち、そしてやってみたいなと思っている方々もいらっしゃるのではないでしょうか。中には、チームやコミュニティーに所属するのはレベルが高いイメージがあったり、ついていけなかったらどうしようと思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、チームやコミュニティーに所属することによって得られるメリットはたくさんあります。仲間ができたり、運動する習慣が身について健康に繋がったり、中には高いレベルの目標を見つけることができたりと、様々なメリットがあります。
趣味の範囲でも一緒に行う仲間がいるのは楽しいし充実にも繋がります。

また、そこからプライベートでも関わるような大切なお友達ができたりするのも素敵な事だと思います。今はインターネット上でクラブチームやコミュニティーの数は無数にあるため、1つの趣味やスポーツだけでたくさんの方たちとの出会いも期待できます。

②自分に合うクラブチームやコミュニティーの探し方!

クラブチームやコミュニティーを探す時に皆さんが一番気にすることがレベルかと思います。スポーツでは特に注意する点かと思いますが安心して頂きたいです。先ほど書いた通り、今の時代は無数にコミュニティーが存在します。レベルが高いところからゆるい雰囲気のところまで選ぶことができます。

インターネットで検索して探すことが主流かと思います。自分のやりたいスポーツを検索して、募集サイトやチームの公式サイトを閲覧すると大体レベルも書いてあります。
私が過去に検索したチームでは、初心者歓迎で上級者は優遇せず初心者も試合で活躍してもらうとしっかり書いてあるチームもありました。

ここで注意していただきたいのですが、公式サイトを見てどれにしようと悩むことはあまりオススメできません。数チームに実際に体験に行って悩んでください。
流れとしては、自分の希望するレベルだと思うチームをホームページで探した後、実際に体験に行き、決めるという感じです。

やはり、人間関係や雰囲気もとても大事になってくるので、それを知るという事も楽しむ上でとても大切なのではないのかなと思います。

③レベルの上げ方!

最初はあまりレベルの高くないチームにいても、自分自身が成長し、そのチームに合わなくなってしまうことがあるかと思います。なので、その場合は移籍して所属するチームのレベルを少しずつ上げていくことによって更なる自身の成長にも繋がるのかなと思います。

私自身は、1年毎に所属するチームのレベルを上げていくことによって、気づいたらかなり高いレベルに成長することができました。
このように、もっとうまくなりたい方や、上のレベルを目指したい方は、徐々にレベルを上げていくのもアリかと思います。
最初から超ハイレベルのチームに所属して自分にストイックに行くのもおもしろいかもしれませんね。ぜひ実践してみてください。

④掛け持ちもOK!

例えば、週に1回日曜日しかないコミュニティーでは満足できない!という方も中にはいらっしゃるかもしれません。しかし、現在では掛け持ちOKのコミュニティーが非常に多いです。空いている時間がそれぞれなので、掛け持ち可能というのは活動的な方にとっても嬉しい事なのではないでしょうか。

また、1つの種類のスポーツだけではなく、様々な種類のスポーツで掛け持ちしている方も実際にいます。こういう自由な雰囲気もクラブチームならではなのかなと思います!

ぜひ、自分に合ったコミュニティーを探してみてください!

まとめ

以上、運動が苦手な方向けに、運動能力を向上させるコツについて紹介してきました。

本来、運動は楽しい物です。無理せず、怪我せずに成長を楽しんで取り組めるとより良い運動習慣に繋がるのではないでしょうか。運動が苦手な方のヒントになれば幸いです。

WRlTER この記事を書いたのは
ファースト体育コーチ R.O

ファースト体育コーチ R.O 家庭教師ファーストの体育コーチ。少年野球から体育全般まで幅広く指導可能。子供~大人まで優しく教えます。