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スポーツを上達させる上で大事なマインドとは?

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スポーツにおいて上達するという事はとても大切な事です。やはり、取り組んでいる方本人のやりがいに繋がりますし、成果を出す事が出来た時の楽しさや感動、そして「もっと活躍したい」という意欲を刺激します。

しかし、うまく成果を出せなかったり、周りと比べてしまって落ち込んでしまうお子様もいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、プレイヤー本人のマインドの持ち方や、保護者の方向けに、支え方のポイントを解説していこうかと思います。

スポーツは楽しむもの!大事なポイントが3つ!

スポーツで上達するには、大事なポイントが3つあります。1つ目は楽しむという事、2つ目は保護者の方の支え方、3つ目は自ら意欲的に取り組ませるという事です。

まず、1つ目の楽しむという事についてですが、スポーツを行う上で基本であり、大切なマインドです。本来スポーツは楽しむためにあります。その延長線上に、勝負や結果、最終的にはプロスポーツ等の世界が成り立つのです。

そもそも人間は、本能的に楽しい方を選択しやすいのです。特にお子様は楽しい事に関して、活発に、意欲的に取り組もうとします。ゲームと同じように楽しければ放課後の遊びでもスポーツをやりますし、活発にスポーツを行います。逆に言えば、勉強が嫌いなお子様はとことんやらない事が多かったりするのもそういう事です。

これらの事から、お子様は楽しいと思ったことを、自主的に活動して身に付けていくのです。

技術面を考えるほど頭を使うことはできませんが、行動力であれば大人をも凌ぐ力を持っています。だからこそ楽しむという感情が大事なのです。

1つ目の楽しむ事については、成長に繋げる楽しみ方について詳しく紹介していきたいと思います。

2つ目は、保護者の方の支え方についてです。これも非常に大切な事です。子どもは大人の影響を強く受けます。特に保護者の方の存在はとても重要になってきます。それだけではなく、チームのコーチも含めて、大人の言動というものはマインドに関わってきます。

保護者の方々は、普段スポーツをされるお子様をどのような形で支えていますか?優しく見守る保護者の方や、熱心に練習を一緒に行う保護者の方、また、お子様に厳しく接する方もいらっしゃるかと思います。正直、正解はありません。今書いた接し方がそれぞれあって良いかと思います。

ここで紹介する保護者の方の支え方というのは、プレイヤー本人の成長を考えた時の応援の仕方を紹介していきたいと思います。また、チームのコーチなどの、周りの大人の意識の持ち方についても解説していこうと思います。

3つ目の自ら意欲的に取り組むという事についてですが、これはプレイヤー本人の成長の大きなカギとなります。これを達成するには先ほど紹介した、楽しむこと、保護者の方の支え方が重要になり、継続して自ら成長し続けることに繋がります。

そもそも、お子様も将来大人になって社会人になると、自分で考え自分で成長していくことが必要になります。先程お話した通り、お子様は楽しければ自ら成長していく事ができる能力を持っています。その力を大好きなスポーツで育むというのはいかがでしょうか。

ぜひスポーツに楽しくハマって、もっと成長したい!という考えを身に付けて頂きたいのです。

たくさんのトレーニングが発達している現代でも、未だに根性論のようなものが存在します。そのような間違えに気づきやすくなるという事も必要になってきます。

しかし、自ら意欲的に取り組むというマインドを持っていると、物事の正しい努力の仕方を自ら探し、身に付けやすくなり、成果も出てレベルアップに繋がります。

だからこそ自ら意欲的に取り組むという事は大事なのです。

3つ目はこれらの事を詳しく紹介していきます。 これら3つのポイントを詳しく紹介していきます!

楽しんで進もう!

①楽しいという気持ちからスポーツは始まる!

お子様がスポーツを始めたきっかけは何でしょうか?本人が始めたいと言ったから、兄弟が始めたから、お友達と一緒になど、理由は様々かと思います。きっかけは様々でいいと思います。ひとつ注目して頂きたいのは、親御さんの勧めや強制的に始めさせた場合です。

私自身、お子様の可能性を広げる為に親御さんが紹介するという事は良い事だと思います。しかし、親御さん自身がやっていたから、自分はこうだったという理由で強引に始めさせるのはオススメできません。もちろんひとつの選択肢として与える分には良いと思います。

ここでの問題点は、プレイヤーであるお子様が主体なのではなく親御さんファーストになってしまっている、という点です。

プレイヤーであるお子様が主役になれるステージをぜひ見つけてあげてください。もし選択する余裕がある場合、最初のスポーツは特に本人が楽しめそうなものを選ぶことをオススメします。まずは、どのスポーツが面白いかという事よりも、スポーツは面白いという印象を与えることが良いのかなと思います。 お子様がスポーツをやるのであれば理由は楽しいか楽しくないかで十分だと思います。楽しいという気持ちから新しい世界が始まれば、初心者でうまくいかなくても、もっとやりたい!という気持ちをもって一生懸命取り組むことができるのではないのかなと思います。活躍も大切だとは思いますが、ぜひ、ワクワクで楽しいスタートを切れるよう実践してみてください!

②そのスポーツ専用の練習が全てではない!

スポーツをやっていると、野球であれば投げ込みやノック、バスケであればシューティング等、その種目に特化した練習が多いかと思います。それらも楽しいのですが、上達するにはその種目に特化する必要はありません。

投げる種目であればドッジボールでもいいですし、足を速くしたいのであればサッカーでも構いません。楽しむ工夫は常に意識することをオススメします。普段とは違うスポーツからいつもとは違う刺激を筋肉に与えることができますし、バランス感覚というものが無意識に鍛えられます。現代では、プロアスリートも違うスポーツの方たちと合同トレーニングをするくらいです。

同じ事ばかりでは刺激が少なく、お子様も少し飽きてしまう事もあるかと思います。お子様には良い刺激をたくさん与えることも大切です。例えば、小さいボールを使うスポーツで、あえて大きなボールを使ってみたり、ラケットのサイズを小さくしたりなどすると面白いかと思います。ぜひ、実践してみてください!

③何度も言うけど、とにかく楽しく!

ここまで、スポーツを上達させるマインドについて、とにかく楽しむことについて解説してきました。しかし、本当にそれで成長できるの?と思った方もいらっしゃるかと思います。この「楽しく」という考え方は私自身がレッスンの時に、実際に心掛けていることです。

プレイヤーである生徒さんが楽しんでいる時は、どうすればうまくいくのか、という事を自身で考えています。楽しい時はうまくいかなくてもノビノビやるのです。逆に疲れていて、気持ちがついていかないときは、メニューをこなすのに精一杯な姿が見受けられます。 お子様は、気持ちひとつひとつによく表れます。それを良い状態に保つことがマインドを整える上でポイントなのではないかなと思います。それらを踏まえても無理にやらせるというのはオススメできませんよね。お子様自身にもスポーツを楽しめるように工夫して頂きたいものですが、保護者の方々にも、ぜひ、お子様にスポーツの楽しさを伝えて頂きたいなと思います。

保護者の方の支え方!プレイヤーファーストで応援しよう

①子ども達の成長のカギは親御さんの応援!

普段スポーツをしているお子様方をどのような形で応援していますか?チームの活動に応援に行ったり、練習に付き合う方もいらっしゃるかもしれません。私は、どのような形であれ、親御さんの応援はお子様方の支えになっていますし、成長の後押しにもなっていると思います。

スポーツに限らず、成果というものは見てくれている人がいて初めて成り立ちます。自己満足ももちろん大切ですが、認めてくれたり、褒めてもらう喜びというものは気持ちの部分に大きなエネルギーを与えます。チームに所属していればコーチやお友達もいます。しかし、保護者の方々には成果を認める一番の存在であって頂きたいと思います。 そこから生まれる喜びの感情という物は、次に進む気持ちを後押しし、更なる成長を求めて行動するようになります。そうすれば、楽しみながら成長するというとても良いサイクルが生まれます。時には叱るという保護者の方々の役割があると思いますが、それも含めてしっかり見てあげるという事が大切だと思います。ぜひ、実践してみてください!

②本当にプレイヤーファースト?

お子様が所属するチームのコーチ、あるいは保護者の方々はどういう考えを持ってお子様方にスポーツコーチをしていますか?そこには、教育、スポーツの技術向上など、様々な考えがあるかと思います。その考えは本当にプレイヤーファーストで、プレイヤーのためのコーチングですか?

なぜこのような事を聞いたのかというと、未だにお子様に対する罵詈雑言飛び交うチームやプレイヤーへのコーチングが存在するからです。客観的に見て頂きたいのですが、あなたは社員に対して怒鳴ったり体罰を与えるような会社に所属しようと思いますか?また、その環境で働き続けることができますか?メンタルが鍛えられるとでも思いますか?普通そんなことは思いません。

当然、子どもだからいいなんていう理屈もあるわけないのです。そんな思いをする環境でスポーツをやりたいなんて思いません。そして、そのような指導の評判は瞬く間に広がり、そのスポーツ自体のイメージダウン、そして選手不足という、普通に考えれば当たり前のサイクルに陥ってしまうのです。

自分たちの頃はそうだったなんていうのはただの理不尽に過ぎません。重要なのはなぜそれが良いコーチングだと考えられるのか、本当に成長するという根拠があるのかという事です。私が少年時代にプレーしていた少年野球は、その地域だけで15チームくらい存在していましたが、今や3チーム程まで減少しています。坊主が当たり前、私のチームも含め、他のチームでも罵詈雑言、体罰は割と当たり前でした。

途中でやめたお友達もたくさんいます。お友達を誘っても坊主が嫌だ、コーチが怖いなどで全然集まりません。ちなみに私自身も小学校で野球をやめました。同期だったお友達も中学校に入ってまで厳しい思いをしたくないと野球をやめました。これはメンタルの強い弱いでも何でもありません。誰もそんな環境で自らスポーツをやろうなんて思いませんよ。

大人も同じでしょう。先程挙げたようなパワハラ当たり前の会社に自ら入る方なんていますか?という事です。サッカーやバスケの指導環境を見に行った時に明らかに違うなと実感させられました。選手たちがこれだけノビノビやって、結果を残していく事に衝撃を受けました。

長くなりましたが、今回の記事の中で一番伝えたいことです。プレイヤーの継続した探求、意欲を刺激するにはどのような指導が大切かという事です。本物の指導力があるコーチは感情をむやみに使いません。知識や指導力がないから、感情を使って強引にやらせようとするのです。

ハッキリ言っておきますが、本当にプレイヤーを成長させるコーチングをするには、例え小学生相手の指導でも勉強しなければならないのです。人に教える立場につくのであれば当然です。ボランティアだから、というのは理由になりませんよ。それが指導者の責務です。経験も大事ですが、それだけで語れるほどスポーツは浅くありません。ぜひ、100%レベルアップできる方法を勉強して考え続けてください。

③そこまでする時間ないんです…

先程書いた内容は、コーチングをしている方向けですが、社会人や家事を行いながら勉強するのは難しいですよね。そこで私がオススメするのは、シンプルにノビノビ活動させるという事です。特に小学生の方向けですが、指導とか難しい事は考えず、とにかく一生懸命、楽しく活動させるという事です。

私自身、小学生の時に教えてもらったことを覚えているかと言われるとほぼ全く覚えていません。小学生に技術を求めるには、かなり高いコーチングレベルが必要になります。理解力や、それを体現できるほどの能力が発達しきっていない為、技術を与えてもそれを継続して取り組むことがまだ難しいのではないのかなと思います。

それらを考えても、より簡単にお子様の意欲を刺激するために、ノビノビ活動させる事が良いのではないかと考えます。例えば野球であれば、フルスイングで気持ちよく、一生懸命バッティング練習させたり、バスケであれば試合形式を多めにしたりするなど、楽しい活動を多めにする事がポイントかなと思います。

それらのメニューを行う前に一生懸命やる事といった、コーチとの約束事を決めるのもいいかもしれません。技術的に難しそうにしているお子様がいないかをしっかり確認し、いた場合には、個別にやさしくアドバイスをするのも良いかもしれません。

急に指導技術をコーチの方が勉強するのは難しいかと思います。その場合は、常にどうしたら楽しくできるか、どうしたら楽しみながらできるようになるかを考えてみてください。その気持ちはしっかりお子様たちにも届くと思います。ぜひ、実践してみてください!

プレイヤーが自ら取り組むということ

①「楽しい」を繋げて道を開こう!

スポーツをやっている方それぞれに競技人生というものがあります。始めるタイミングはそれぞれ、目指すこともそれぞれ。そして自身の成長と共にチームなどの環境も変わってくるかと思います。周りのサポートもさながら、スポーツ選手としての基本が子ども時代に作られることでしょう。

しかし、スポーツを続けていく以上、与えられた環境やメニューだけで上のレベルに進めるほど甘くはありません。特にプレイヤー本人の気づく力と探す力が必要になってきます。

ほとんどの方が周りと同じくらいの実力で、高いレベルに挑むにはステージごとに、技術、実力共に突出していく努力が必要になってきます。そうなると、周りと同じことばかりやっていては突出しきれないという問題が出現します。そこでプレイヤー本人の意欲が必要になってきます。

そういった意欲の元には、必ず楽しいからという感情があります。先程から解説してきた、楽しむという事がここで繋がってきます。プレイヤー本人が高みを目指すのは、いわば楽しくてハマっている状態なのです。そうすると自ら正しい技術を求めようとします。

それだけ夢中になれる事は素晴らしい事だと思います。 このようにレベルが上がってくると一人の選手として自立していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

②プレイヤーを盛り上げ続けよう!

プレイヤーの気持ちをとにかく言葉で上げ続けることも良い事かと思います。やはり、人間褒められるともっとやりたくなるものです。特にお子様は気持ちに左右されやすいのですが、できたかできないかよりも、保護者の方や周りの反応で、すごかったのかすごくなかったのかに反応しやすいです。

私が生徒さんに指導する時、例えば50m走で、目標タイムを定めて走るよりも、2回走って、2回目のタイムが1回目のタイムを更新していたらOKにしています。何より、更新しやすいタイム設定ですし、楽しくてもう一回走りたい!という気持ちや、更新できなくてもそこまで差は広がらないので、本人が納得いかずに意欲的に走りに取り組んでいきます。

一番のポイントは、とにかく褒めまくります。実際タイムを更新することはすごい事なので、この1秒を更新することはこれだけすごい事だという事を喜びとともに感じてくれます。そうすると、知らないうちに上達していて、レッスン以外でも練習したという報告を受けました。

しかも練習方法は生徒さん自身で考えたものです。小学3年生のお子様です。とても素晴らしいことだなと感じました。結局メニューは私が考えて取り組んでもらっていますが、成し遂げるのは本人に限るので、行動を起こさせるのではなく、本人の意思で行動を起こしてもらわなければいけません。

それを盛り上げるというシンプルな形で応援することができます。そうすれば、本人自ら能力を開発し続けていく事でしょう。ぜひ、参考にしてみてください!

③プレイヤー本人の考えを尊重してみる!

特に保護者の方やコーチの方ですと、これまでの経験や、お子様を客観的に見ているため、プレイヤー本人の考えに先入観を持ってしまいがちです。例えば、プレイヤー本人がこうしたいという考えを持っていたとしても、それはやめた方がいいといった声掛けをしてしまう事があるかと思います。

もちろんそれがいけないという事ではありません。それに、答えを知っているとつい教えてあげたくなってしまう気持ちも分かります。しかし、そういった場合、否定的になりがちではありませんか?

プレイヤー本人は間違っていたとしても自分で考える必要があるのです。それを実際に行動に起こして自ら気づきを得て成長していきます。しかし、それは違うなど、先に否定してしまうと行動にブレーキをかけてしまいます。先程から話している意欲に刺激がなくなってしまうのです。

特にお子様には、行動して自分で様々な事を感じて頂きたいのです。今の時代、インターネットで方法や知識などたくさんの情報が入ってきます。しかし、大人も含めて、その知識を行動に移す、あるいは体得した方は果たしてどれくらいでしょうか。ハッキリ言いますがほとんどいません。情報だけ得て、これはやらない方がいい、これは良くないと行動に移さず、結局そのままです。だからこそ、本当の真偽も分からず行動をやめてしまう方が多いのではないでしょうか。

効率などを含めてインターネットは便利と言いますが、行動しなければ効率も何もありません。行動した結果がどれだけ重要な事かをぜひ知っていただきたいのです。

行動というのは何よりの証明です。お子様の自信にもなりますし、能力開発にも繋がります。

これらを聞いて、答えをあげてしまうのはとてももったいない事だと思いませんか?

自立して自ら考える力がいずれ必要になります。スポーツはとても奥が深く、その力を高いレベルで得ることができます。行動力にも関わってきます。

自ら考える力、そして、行動力はどの世界にも必要とされる優秀な能力です。

そういう意味でもスポーツは人間力育成に繋げることができます。お子様の成長のためにもぜひ、参考にしてみてください!

まとめ

以上、スポーツを上達させる上で大事なマインドを紹介していきました。結局はプレイヤー本人がどのように行動していくかに関わります。スポーツの育成は、周りが動かそうとして動かすものでもなく、答えを与える事でもありません。上達をサポートするのであれば、見守るという事も大切になってきます。それらを踏まえて、参考にして頂けたら幸いです。

WRlTER この記事を書いたのは
ファースト体育コーチ R.O

ファースト体育コーチ R.O 家庭教師ファーストの体育コーチ。少年野球から体育全般まで幅広く指導可能。子供~大人まで優しく教えます。